EMSolution r12.0.19をアップデートしました。
以下よりダウンロードし,ご利用ください。
◆ ダウンロード
・実行モジュール(EMSolutionユーザー向け)
◆ 機能追加
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dq-TP-EEC法
TP-EEC法の発展版として,三相交流をdq変換して補正できる方法を提案しました。PMモータ等の三相交流で動作する機器に適用でき,半周期よりも短い補正周期で補正することができる手法です。
<=詳しくは"こちら"
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Frozen permeability法
一度解析した結果を用いて透磁率を固定したリスタート解析ができるFrozen permeability法を実装しました。PMモータ解析で永久磁石源とコイル源を分離して評価することが可能です。
<=詳しくは"こちら"
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静磁界解析による永久磁石の着磁解析
永久磁石のBHカーブや着磁率を入力とした永久磁石の着磁解析機能を実装しました。
着磁解析結果を用いたリスタート解析も可能です。
<=詳しくは"こちら"
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指定面要素の電磁力出力による振動・音響連携解析
(MSC Nastran/Actranとの連携解析)
ティース表面の電磁力を出力するために,指定面要素の節点力を出力する機能を実装しました。出力ファイルをActranのWorkflowManagerに読み込ませることで,振動・音響解析をスムーズに実行することができます。操作方法や事例も紹介しています。
<=詳しくは"こちら"
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SUFCUR2でのコイル鎖交磁束出力
平角コイルなどのバルク導体をモータの巻線コイルとして渦電流を考慮して使用する場合,SUFCURの仕様が有用です。しかし,従来のSUFCURはPHICOILのようにグルーピングして設定することができず,出力される鎖交磁束も正しい値ではないものでした。そこでPHICOILと同様に使用できるSUFCUR2を実装しました。正しい鎖交磁束の出力も可能です。
<=詳しくは"こちら"
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COIL_MOTION解析時のCOIL運動による相互インダクタンスの考慮
COIL_MOTION時のCOILは磁場ソース(電流入力の起磁力源)として使用できましたが,静止コイルと移動コイル間の相互インダクタンスは考慮されていませんでした。この度,コイル移動に伴う相互インダクタンス分を考慮できるように改良しました。
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Nastran BDFフォーマットでの発熱分布出力対応と温度依存解析機能
(TEMP_DEPEND)での初期温度データのNastran BDFフォーマットへの対応
POST_DATA_FILEL=3とすることで,post_geomに熱流体解析への受け渡しデータである発熱分布(HEAT)データである要素発熱密度をQVOLカードとして出力するようにしました。
また,節点温度データをTEMPカード(すべて20℃のダミーデータ)として出力し,熱流体解析結果の温度マッピングデータとして出力するようにしました。
熱流体解析結果の節点温度データをTEMPカードに上書きし,温度依存解析機能(TEMP_DEPEND)の初期温度分布データファイルであるtemperature.datの代わりに使用することができるようにしました。
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静電界での誘電率及び定常電流解析での導電率の異方性
静電界解析(STATIC=2)の誘電率と定常電流解析(STATIC=3)の導電率の異方性入力に対応しました。EPS<0またはSIGMA<0とすることで,三方向異方性誘電率または導電率を磁界解析同様「* COORD_ID * FX(FR) * FY(FT) * FZ *」として設定することができます。
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静電界および定常電流解析での指定節点に電位を与えるソースPOTNODE
静電界解析(STATIC=2)と定常電流解析(STATIC=3)で指定節点に電位を与えるPOTNODEソースを作成しました。
入力方法は"こちら"
*POTNODE * SERIES_NO * SURFACE_MAT_ID * NO_NODES * TIME_ID *
POTNODE 1 11 20 1
* NODE_ID * VALUE *
10 1.0
SURFACE_MAT_ID: 電位を与える節点を含む面要素プロパティ(オプション)
NO_NODES:電位を与える節点数
TIME_ID:時間関数,以下のVALUEとの掛け算により入力電位が決定される
NODE_ID:節点番号
VALUE:規格化電位(V)
◆ Bug Report
・inputファイル読み込み時の一行の制限解除
・Femap出力形式で面要素を使用した時のcurrentおよびforce_J_Bの出力エラー