これまでは、定電流電源をコイルに接続し解析してきましたが、ここでは、定電圧電源(電圧波形の与えられた電源)がコイルに接続された場合を解析します。また、リスタートにより、前の計算の続きの計算を行う方法も示します。
モデルは、"ELMCURを用いた静磁場解析"で用いたモデルと同じです。そのコイルに定電圧電源によりコイルに電圧を加え、励磁します。この問題は渦電流もなく線形であり、集中定数回路となります。したがって通常はこのような解析は行わないのですが、例題として実行してみます。 ファイルpre_geom2D.neuおよび2D_to_3Dは同じものを使用します。 input.1ファイルで一定電圧100Vを与えます。コイルには5$Ω$の外部抵抗が接続されているとします。各時刻におけるコイルの電流値がoutputに出力されます。
次に、0.1秒に電源の電圧が0に落ち短絡状態を模擬します。1回目の実行でできたsolutionsファイルの名前をold_solutionsに変え、input.2ファイルを入力としてリスタートします。リスタートした場合も、コイル電流値はoutputファイルに出力されます。電流波形をプロットしますとFig.1の様になります。 回路計算によるものは、抵抗とインダクタンスから時間変化を解析的に求めたものです。良く一致しています。
Fig.1 コイル電流の時間変化
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