従来のEMSolutionでは,電磁界解析による結果をすべて直交座標系である全体座標系で出力しておりました。 しかし,対象機器によっては,例えば回転機では,磁束密度等のベクトル量を円筒座標系で出力した方が便利な場合があります。 この度,任意座標系でポストデータの出力が可能となりましたので報告します。
Fig.1に示す,電気学会ベンチマークモデル“Dモデル”を用いて,本機能を紹介します。Dモデルは4極24スロットのIPMモータです。詳細は文献(1)をご参照ください。解析は二次元電流源解析とし,定格3Arms,電流進角
本機能を使用すると,outputファイルに出力されるベクトル量も任意座標系で出力されます。 Fig.4に,outputファイルに出力された電磁力の径方向成分
2012/10にr10.4.1でリリースした本機能では,outputファイルに出力されるモーメントの軸は原点を通ることが前提となっていました。この度,局所座標系でモーメントを出力できるようにしました。なお,モーメント以外の物理量は,r10.4.1でも設定した座標系で出力できます。簡単な例として,Fig.5に検証モデルを示します。X方向1mの位置を中心とした半径0.1mの比透磁率1000の磁性体円柱があり,XY面内で一様磁界(UNIF)が50Hzで回転する静磁場解析を行います。相対運動として,一様磁化以下で円柱が回転すると考えても同じです。周方向は20度で周期境界条件を設定しています。
原点での円筒座標系での磁性体円柱に働く径方向電磁力
次に,磁性体中心(X=1m)を中心とした円筒座標系での電磁力とモーメントをFig.7に示します。この場合
なお,磁束密度と電磁力だけでなく,渦電流密度やローレンツ力も円筒座標系で出力することができます。outputファイル中の電磁力とローレンツ力も指定した座標系で出力されます。
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