EMSolutionでは、運動解析(MOTION=1)の時、外部電流磁場ソース(COIL)の運動を指定できます。このとき、並進と回転の運動を同時に与えることができますが、その与え方がマニュアルでは不明瞭ですので、補足します。
まず、コイルの回転軸が全体モデルで、回転軸をz軸とする座標系を用意し、それをCOORD_IDで指定してください(全体モデルのz軸に一致する場合は0で構いません)。 次に、そのCOIL定義位置からの回転軸周りの回転角度の時間変化をPHI_TIME_IDで指定してください。 回転しながらCOILが移動する場合は、並進運動を全体座標でX_TIME_ID, Y_TIME_ID, Z_TIME_IDに指定してください。
COILの回転軸は、この並進運動によって平行に移動します。座標変換という意味では、コイル座標に対し回転を先に行い、その後に並進を行っています。
Fig.1では、円形コイル(LOOP)がy軸周りに回転しながらz方向に移動させた例を示します。青色の位置がコイル定義初期位置です。 解析は静磁場解析しか行っておりませんが、渦電流を含む過渡解析の場合でも同様にして運動を与えることができます。
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