EMSolutionでは、従来、空芯のCOIL(外部電流磁場ソース)の自己および相互インダクタンスは、CIRCUITあるいは NETWORKにおいて入力する必要がありました。 そのために別途インダクタンスを計算する必要がありましたが、COILのインダクタンスをEMSolution内部で計算できるようになりました。
インダクタンスの計算はGCE、ARCおよびLOOPの要素に対して行われます。他の要素の自己および相互インダクタンスは計算されず0とおかれます。 GCE、ARCおよびLOOPと他の要素の間の相互インダクタンスも計算されます。 解析例として、Fig.1のような軸対称二次元、交流定常解析を考えます。鉄コアに2シリーズのLOOPコイルが巻かれており、Coil1に電圧を加え、Coil 2は短絡されているとします。
outputファイルに計算された空心のインダクタンスが出力されるとともに、解析に用いられます。コイルは、径方向幅1cm、軸方向幅10cmとして、100Tとしています。
同じ解析をELMCUR(内部電流ソース)を使って解析した場合との比較をFig.2に示します。 ELMCURを使った場合、空心分のインダクタンスは解析領域に含まれます。ELMCURを使った場合とCOILを使用して空心のインダクタンスを内部で計算した結果は、Fig.2の通り一致しています。
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