電気機器には様々な種類と用途があり,磁性体がある温度以上になると磁性を無くすキュリー温度を使用した機器もあります。そのような機器を電磁界解析する場合,磁化特性(BHカーブ)の温度依存解析が有効だと思われます。ここではBHカーブの温度依存解析機能について説明します。
適当な温度依存磁化特性がないため,ここでは解析機能の説明用に"非線形静磁場解析"のモデルを用いて,磁性体の温度解析例を示します。使用した温度依存BHカーブは,温度に対して磁化特性が悪くなるように適当に設定しています。図1に常温時と高温時の磁束密度分布を示します。高温時は中央(図中下側)よりも外側(図中上側)の方が高温となるように要素の温度を設定しています。温度に依存してBHカーブを使用しているため,分布が異なることが確認できます。
磁化特性の温度既存解析について適当な例題がないため機能紹介いたしました。 磁化特性の温度依存としてBHカーブを設定するのが本機能の趣旨ですが,温度依存のように適当な物理量に依存したBHカーブを設定しても解析できるかと思われます。本機能をご活用いただければ幸いです。
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